親知らずを第二大臼歯の位置に移動させる矯正
あべひろ総合歯科 担当医の澁田です。
親知らず(智歯、第三大臼歯)は抜歯した方が良い場合が殆どです。
まっすぐ生えて上下の親知らずがきちんとかみ合って機能している人は少ないように思います。
斜めに傾いているとむし歯や歯周病になりやすく、また、矯正治療上で歯を動かす際のスペースが親知らずにより得られない場合もあります。
しかし、親知らずの萌出条件が良く幸い残っていたために、親知らずを前方に動かして第二大臼歯の代わりにした例はございます。
口腔内写真) 左上の親知らずを第二大臼歯の位置に移動する矯正を行った例

〈患者様の概要〉
42歳男性。前歯の歯並びが気になる、むし歯になった奥歯の代わりに親知らずを矯正して移動させたい。
上顎左側第二大臼歯をむし歯により抜去、上下顎マルチブラケット装置によるエッジワイズ法による(非抜歯)全体矯正。
動的治療期間:2年4か月。治療費概算:95万円。
治療リスク:食べ物などのカスがワイヤーと歯の間に詰まりやすい。ワイヤーでケガをすることもある。
頻度は少ないですが、上の写真のように親知らずを矯正治療で有効利用できる場合もございます。
歯の矯正治療についてお考えでしたら、一度矯正相談にぜひ当院をご利用ください。
ご来院をお待ちしております。
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