患者様のご不安を、患者様ご自身が遠慮してしまって担当医へお伝えできないことは、皆様どなたにもあることではないでしょうか？私自身も、他科へ診察にかかると、やはり先生のおっしゃるとおりにお任せとなることがふつうです。
しかし、ご不満に思われていることは「こういうことは可能なことではないのでしょうか？」などと、一度勇気を持ってお伝えされてみることがよいかも知れません。

今回、他の医院様で受診されている患者様のお悩みは、矯正治療がいつ終わるのか、説明を受けていないことで不安が積もってしまったこととお察しいたします。
また、ひょっとすると、他院様でコミュニケーションを上手く図れない冷たい雰囲気もあるのではないかと想像してしまいます。
私たち矯正歯科医は、およそ何か月ぐらい、とか、この歯がこのように動いたら、など、できるだけわかりやすく毎回の診療後にお話しすることは当然のこととしております。
それは、矯正歯科治療には患者様とのコミュニケーションが欠かせず、患者様ご自身の日常生活での装置にご協力がないと、矯正歯科治療自体できないことすらあるからです。

また、矯正歯科治療においては、患者様からのご要望を受けて、治療期間を延長することもございます。
例として、次の患者様は、装置を外してもよい段階に入ってから、患者様の歯並び・かみ合わせについてのご要望があり、より深く患者様のご納得いただけるところまでを一緒になって考えながら細部調整を行い、そのおよそ半年後に最終治療目標を達成した患者様です。

矢印（緑）：治療開始から治療目標達成時まで
矢印（紫）：最終の治療目標達成時まで
かみ合わせの感覚を問診しながら、私たち矯正歯科医が部分矯正でできる限界まで歯列咬合の調整を行いました。患者様のご協力なしには、とても最終治療目標までを達成できません。

このように、私たち矯正歯科医は、患者様とのコミュニケーションから得られることも治療に反映させております。
他院の治療についてのセカンドオピニオンとしても、ご相談を随時承っております。
診察は完全予約制となっております。